第53回宣伝会議賞 チャレンジブログ(グランプリ受賞者輩出)

日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」に挑戦する応募者10人のブログ。同企画初となる、チャレンジブロガーからのグランプリ受賞者(今野さん)を輩出しました。

無名の芸人です

 宣伝会議賞チャレンジブログをご覧の皆さま、初めまして。プロダクション人力舎という芸能事務所で芸人をやっている今野和人と申します。ザ・フライというトリオの一員でして、現在は都内のライブを中心に活動しています。
 

 この度チャレンジブログに応募した結果、ありがたいことに参加させて頂くことになりました。半年間よろしくお願いします。
 

 さてここまでお読みになった方々の中には、こう思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

 「あ~芸人というちょっとしたアドバンテージを使って、チャレンジブログに採用された売名野郎か」
と。

 そう思われた方々に、一言言わせてもらいます。

 

 

 
 その通りです。反論の余地はありません。

 僕も応募する際、芸人と名乗るのだから他の一般参加者の方より若干引きはあるのでは?と思いました。目論見が当たって良かったです。
 

 ただ応募画面の最後にツイッターのフォロワー数を書いて下さい」という項目を見た時は、落ちるかなと思いました。正直に100人と書きましたが、その数だと宣伝効果ない奴に見えると思ったからです。
 

 芸人という人気が左右する商売で、この実数はかなり少ないと思います。そうです、僕は無名であるのみならず人気もすこぶるないのです。しかしなぜだか採用されました。
 

 また宣伝会議賞を目指す方は広告関係の方や広告業志望者が圧倒的多数でしょうから、芸人がこの賞に首を突っ込むこと自体ウザく思われる方もいると思います。ただ募集要項に職業不問とあるので……図々しくも参加させて頂きます。

 ちなみにお笑いの大会、例えばキングオブコントというコントの大会も一般参加OKなので芸人以外の方も参加されています。ただ僕はそういう人を見かけると早目に落ちて欲しいな、と思います。押し付けがましいですが、芸人および僕の参加が不愉快な方はそう思うくらいに留めて頂けると幸いです。


 

 
 一通りマイナスな情報を並べ立てました。これからも基本ポジティブなことは書けないと思います。

 まだ読んで下さる人がいると信じて、以下では僕がチャレンジブログにエントリーした経緯を紹介します。
 

 僕は2年前、宣伝会議賞に応募したことがあります。キャッチコピーが好きだったのと仕事がないので時間が余りに余っていたのと賞金欲しさを理由に挑戦してみました。その時はチャレンジブログにエントリーはせず、コピーだけ書いて送り結果一次審査で落ちました。
 
 

 応募して即落選した経験がある人でしたら恥ずかしくも思い当ると思うのですが、口では「まあ実際厳しいと思うよ」と言いつつ、心の中では「まあ1次は通るっしょ」と恐ろしく甘えきった考えでいたものです。

 結果で己を知り、やっぱどこの世界も厳しいんだな~とお笑いの世界に入って学んだはずのことを再び学習する羽目になり、翌年は改めて本業の方に力を入れるため宣伝会議賞への応募を見送りました。
 
 

 そこから1年後の今年…2年前と変わらず暇です。なぜなら売れてないからです。芸歴や年歳(芸歴7年目で現在30歳です)を重ねた分、平日の暇さが身に沁みます。

 暇ならネタを作れと言うかもしれませんが、毎月新ネタは作っています。それで結果出てないんだからもっと頑張れと人は言うかもしれません。それを言われるとぐうの音も出ないので言わないで欲しいです。ただ一言、もっと頑張っていく所存だと申し上げます。

 しかしそれでも時間が余るのです。なぜならライブの世界でも売れておらず、ネタを作っても披露する機会が少ないので。
 
 

 そんな中…またコピー考えたいな、と思いました。なぜなら一昨年コピーを考えていた時間が充実していたからです。
 

 

 何が一番楽しかったかというと、その商品や企業を調べるうちに好きになっていくと、やがて色んな切り口のコピーが見えてきたことです。まあ1次落選なので「コピーが見えてきた」とか書くのは気恥ずかしいし何も見えてなかった訳ですが…ただ結果は完全に個人的な楽しみの範囲を出なかったにしても、試行錯誤して言葉を掘り起こすような作業に熱中しました。
 
 

 あの楽しさに抗えず、今年は宣伝会議賞に応募することにしました。ただ前回と同じやり方で今年こそは頑張るといっても、自分で自分が信用なりません。僕は明日から変わると宣言して変わった試しのない人間です。
 

 そこで!芸人だと公言した上でやってみるという環境を整えられたら、より時間と情熱をコピー作りに注げると思い至り、チャレンジブログに参加したいと申し出た訳です。

 

 

 以上が参加経緯です。最低限、楽しんでコピー作りに励みたいと思います。

 次回はコピーへの取り組みなどをレポートします。