宣伝会議賞に取り組む時期は
自然と世にあふれる広告への関心も増します。
実際の広告を改めてじっくりと見たり
その年に印象的だった広告を思い出して
「何かヒントにならないか」と思いながら
宣伝会議賞のコピーを考えていたこともありました。
今年
特に印象に残ったのは通信キャリアのCM。
大手通信キャリア3社は
様々なCMを投入していますが
インパクトがあったのはCMシリーズですね。
新作が出るたびに
「今回はどんな話なんだ?」
「次回はどんな話なんだ?」
と好奇心をくすぐられるCMシリーズ。
スパン短めで矢継ぎ早に新作を投入したり
新キャラやゲストを積極的に登場させるなど
シリーズを飽きさせない工夫が随所に見られます。
ファンタジーな世界観や
非日常的な要素をふんだんに盛り込んで
料金プランやオプションの差異を際立たせて
オモシロおかしくわかりやすく伝えることを
競い合う通信キャリアのCM。
ネット中心に
瞬時に情報過多になる一方の時代ですが
同じ映像表現であるテレビ番組や映画に比べれば
はるかにコンパクトでチェックしやすいのがCMです。
後追いがしやすいCMシリーズは
ネット動画や配信の隆盛も影響して
ある意味で
「いまどきな広告表現・映像コンテンツ」に
なっているのかなと思わされた2015年。
2016年
「超ミニサイズの1話完結型連ドラ」
のようになっている
通信キャリア各社のCMシリーズが
どのように展開していくのか気になるところです。
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★ 第53回宣伝会議賞チャレンジブログ ★