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第53回宣伝会議賞 チャレンジブログ(グランプリ受賞者輩出)

日本最大規模の公募広告賞「宣伝会議賞」に挑戦する応募者10人のブログ。同企画初となる、チャレンジブロガーからのグランプリ受賞者(今野さん)を輩出しました。

新宿駅まで想像してました。

 

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今年は ECC の代わりに Gaba が出題企業に名を連ねていて『 マンツーマンにこだわる英会話教室の魅力を伝えるキャッチフレーズ 』 なんて課題を出していたりして、応募締め切り30分前のギリギリのタイミングで思いついたコピー案の中からどれを選んで応募すればよいか迷いながら快速電車にゆられているシーンを想像してみました。


二人きりでないと、
人間、
ぶっちゃけられないよ。

2人きりでないと、
人間、
ぶっちゃけられないよ。

2人じゃないと、
人間、
ぶっちゃけられない。

2人きりでないと、
ぶっちゃけられないよ。



グランプリを狙える一本を、この4つの案の中からどう選べばよいのか正直、迷う、でもまずは落ちついて締め切りまであと30分あるわけだから、それまでに決めて応募するだけであせる必要ないし、冷静になって一つ一つ見直してみれば、一番目の言い方が最も自然な気もするけれど、でも「 二人きり 」と漢字で書くと、なんか先生と生徒というよりも、もっと親密な関係みたいなニュアンスまで出てしまわないか?  ちょっと重いのかもしれない、ならここは二番目の言い方みたいに「 2人きり 」と書く方が爽やかだろうか、ただ、マンツーマンの先生ひとり占めをアピールするにはやはり漢字で「 二人きり 」の方が説得力ありそうだし、あるいはもしかして注目すべきはそこではなくて、むしろ「 2人きり 」の「 きり 」という部分こそが濃い親密さを匂わせているのだとしたら、思い切って三番目みたいに縮めてしまって「 2人じゃないと 」にしてみるのはどう?  これ確かにスッキリするけれど、でもその代わり1対1でしっかり向き合ってもらえるという大切なニュアンスまで削れ落ちてしまいそうだから、ここはやはり、「 2人 」の軽やかさと「 きり 」の重さでバランス取って「 2人きり 」とまとめるのが良さそう、にしても、そのあと続く「 人間 」って表現はさすがに大げさ過ぎやしないかな、こんなに大きく出てしまって大丈夫なのか、試しに消して四番目みたいに言い切るのはどうだろう、「 2人きりでないと、ぶっちゃけられないよ 」これサッパリする、なにしろ早い話がこうなんだもの、コピーの教本もそう教えてくれてるし「 早い話 」が大切だって、 仮にこれでいくとして、 決めゼリフの「 ぶっちゃけられないよ 」はホントにこのまま採用すべき?  なんかちょっと粗野な印象になりはしないか、ターゲットによっては違和感を与える結果にならないか心配、だったらこんなふうに理解してみよう、英会話教室に通う人たちは、もちろん英語が話したいけれど、実はそれ以上に《 自分の気持ちを表現したい 》わけで、極端な話がどこの国の言葉でもよいから、とにかく何とかして自分の思いを相手に伝えたいという気持ちの塊なのだ、ようするに自分自身の心を《 ぶっちゃける 》ことこそが本当の望みなのだ、そう解釈すれば安心できるかもしれない、しかも、「 ぶっちゃけ 」という口語の持つ親しみやすさのおかげで、その直前に「 人間 」なんていう文語調の重々しい言葉があってもお互い中和し合って違和感ないし、すべて丸く収まりそうな気もするし、そもそもグランプリ狙うつもりなら単に機能するコピーってだけじゃ目に留まらないわけだし、新しい表現にチャレンジしないと勝ち残れないやつなんだから、今回は「 ぶっちゃけ 」の置き方こそ勝負どころ、つまりそういう一本なのだと理解して、そこ外したら頂点には立てないと割り切る、やっぱりそれくらいの覚悟は必要なのだから、きっとこれでいいはずだ、二番目の「 2人きりでないと、人間、ぶっちゃけられないよ 」に決めて応募しようではないか、おっ!  なんかもう駅に着きそうな気配、てかそもそも何でこんな時間に電車混んでるんだろう、えっと新宿駅はどっち側の扉が開くんだったかな?  たしか左側だったような気もするけれど、ほらもうギュウギュウ詰めでまったく身動き取れなくなってるし頼むからここは左の扉にあいてほしい、いや、あけていただけますでしょうか、神さまどうか、お願いします!

 

このあと、右の扉があいたのは言うまでもありません。