2月14日にちなんで。
一度味わってしまったら、もう忘れることのできない、甘~い お話をひとつ。
コレまるで、『 薬物撲滅キャンペーン 』 の広告みたいです !
でもホントは、薬物とは全く関係ないフツーの雑誌のページだったりします。
ここに書かれているのは、ヒトの「 味覚 」の研究で知られるリンダ・バートシャック博士が、薬物依存のメカニズムを表現した言葉です。
これを読んだとき、いま世間で話題になっている《 薬物 》と、同じく今日話題になっている《 甘いチョコ 》の、意外すぎる接点が見えた気がして恐ろしくなりました。
【 もう一生、絶対に、甘いものを口にしてはならない 】
ある日、そんなふうに言われたらどうしましょう。
僕ならきっと、半年も耐えられません。
ケーキも、アイスも、プリンも、いろんなスイーツも、もう死ぬまで食べられないなんて、とてもガマンできません !
もし、無理矢理ガマンさせられたりしたら、きっと甘いものが恋しすぎて、忘れられなくて、毎晩夢にみて、そのうち頭がヘンになります。
甘味を求める欲が、脳と体の間で行ったり来たり、ずっと連鎖してしまいそうです。
そんなサイクルに落ちてしまったら、そう簡単には断ち切れそうにありません。
実はこの《 恋しすぎる感じ 》や《 頭が変になりそうな感じ 》こそが、自分でも気づかないうちに、薬物依存のメカニズムに乗っ取られたりしてしまうわけです。
これほど怖い話はありません。
薬物は、ヒトの弱味ではなく、甘味につけこむ。
「 甘い誘惑 」とか「 甘い罠 」なんて言葉もありますが、それらは、ヒトの弱点を鋭く突いた表現と言えるのかもしれません。
世の中には、ドラッグ撲滅を訴える広告がいろいろあります。
ストレートに「 薬物はダメだよ!」と叫んでいるものも多いわけですが、僕はまた、別の角度の広告もアリな気がします。
たとえば、このビジュアルにあるように、
《 甘いチョコを、おいしく味わう回路が、そのまま薬物の回路にすり替わる恐怖 》
そんな不気味さを、そっとささやかれたりしたら、心に響くポスターができそうな気がします。